ある国家資格の合格発表がありました。受験者の本人の自己採点では、例年の合格率の点数を何とか上回り、合格が期待されました。本人は働きながら、空いている時間で勉強をしてきましたので、やっと努力が報われると試験が終わってからウキウキしていました。
しかし合格発表当日、その資格試験のホームページに今回の試験の合格ラインの点数と、その問題の難易度の関係から、合格点数を引き上げたとの説明の掲載がありました。
その合格ラインは、本人が自己採点した結果ギリギリのものでした。自己採点ですから、実は間違って回答していたということもありえます。どのように回答したのか自信のもてないものが数問あり、厳しめにみると1点~6点差で合否が分かれるような状態でした。
凡ミスや試験終了間際に書き換えてしまって不正解となったところもあり、ちりも積もれば山となるです。当初は捨て問とくくれたものでも、それが激しく悔やまれました。
もうジタバタしても仕方がないのですからさっさとホームページ上の合格者欄に受験番号の有無を確認し、無かったらとっとと受験対策を再開すればいいのです。しかし本人は合格を期待していたにも関わらず、その発表当日に思いもよらない知らせがあり、それがわずかな点の差で合否が分かれることに納得がゆきません。腹が立つものの、試験実施機関や出題者に抗議をするのもお門違いです。本人は、人生の皮肉を嘆きつつ、気落ちが翌日の仕事に影響してはいけないので一呼吸置くこととし、郵便での合格発表が届くまで結果を知ることを待つことにしました。
…とはいえ、本人はやはり安心材料が欲しいので、かれこれ断易で合否を占う流れとなりました。はたしてもう結果が出ているものを占って、易神は答えてくれるものかが心配でしたがやってみました。得た卦は、以下のとおりです。
2021年10月29日
戊戌月 庚戌日 空亡:寅 卯
得卦:風雷 益 用神:官鬼
(応)陽 卯 兄弟
陽 巳 子孫
陰 未 妻財
(世)陰 辰 妻財(伏 酉 官鬼)
陰 寅 兄弟
陽 子 父母
試験占で、本人にとっては難しい試験ですので、官鬼を用神としました。
得卦の風雷 益には、官鬼は見えず。三爻に伏神として官鬼が潜んでいます。これは本人がまだ結果を把握していない様子を暗示しているのでしょうか? それとも見込みなしを暗示しているのでしょうか? 卦を得て、少し焦りました。
伏神 酉と月健戌、日辰戌との関係良好で、また飛神である三爻 辰との関係も良好。伏神 酉 官鬼は力を得ていますので、合格と判断しました。
それでも本人は翌日、郵便が届くまで気が気ではなく、ため息ばかりがでました。いざチャイムが鳴り、モニターにうつった配達員の手にする封筒が何となく薄く見えたので、本人はあらためてため息をしながら迎えました。ところが手に取った封筒はやや厚く、少し安堵がおとずれました、しかし開けてみるまでは分かりません。本人は正座をし、息を整えてから開封しました。結果は、本人が心配していた自己採点より大幅に点数を取っていて、合格との表記がありました。
因みに、易経に曰く山水 蒙 『初筮は告ぐ。再三すれば瀆る。瀆るれば告げず。』…繰り返し占うことは戒められていますので、あまりやらないほうがよいのですが、、、断易の前に六壬神課で占いました(あるいは、タロットカードの3枚引きでは、デビル→皇帝→正義で、全て正位置でした)。
その六壬神課の結果は返吟課で 一課は空亡、初伝と末伝も空亡。中伝は冲と刑でした。すこぶる悪い結果で、不合格でまた勉強の日々が繰り返されるのだと判断しました。
一見、六壬神課占ではハズレたように見えますが、神をおろすといわれる占いの結果は深淵です。既に結果が出ていることには答えないという皮肉なのかもしれませんが、点数は合格であっても、空亡なりに本人の実力は伴っていない。勉強は続くということを言わんとしているのかもしれません。
GOMA
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