ある女性のご苦労の背景を占いました。課式は以下のとおりです。
返吟課
初伝:戊寅 天后 兄弟
中伝:(空亡)申 青龍 官鬼
末伝:戊寅 天后 兄弟
一課:申/空亡 甲 青龍 官鬼
二課:寅申 天后 兄弟
三課:辰戌 玄武 妻財
四課:戌辰 六合 妻財
返吟課ですから、期待通りにはゆかず、その反対の結果に繋がりがちです。
課式の全体をみると、なんとなく兄弟爻が目立ちます。
ご本人は、一課 青龍星。活発性、富貴あるいは貴官、職務ととれますが、青龍星は婚姻あるいは妊娠、お産をも暗示。官鬼爻つきますから、やはり仕事とも取れますし、身を切るとも取れます。これが空亡していますので、凶状況を和らげるとも取れますが、空亡は無力、消耗、鬱、疲労、疲弊、虚無ともとれます。
二課は、ご本人の周辺の状況や背景としてみると…天后星ですから、慈母や婚姻、后(きさき)…妻を暗示。兄弟爻が付きますが、兄弟は暗に妻財(パートナーとしての立場、役割)を剋します。あるいは競争相手、ライバルの存在が気持ちを追い立てたのでしょうか。
重ねて一課と二課の十二支の関係性は矛盾を示しています。一課(ご本人)と三伝(経過)の十二支の関係性も矛盾を示していて、初伝、末伝には兄弟爻が付きますので、ご本人にとってやはり競争相手やライバルの存在は大きいのでしょうか?
ここまででもなんとなく、妻、母、キャリアの三竦み、葛藤が感じられる課式です。だとしたら、実働の疲弊に加えて精神エネルギーも消耗するでしょうね。
三課には、その窮状の原因が隠されていそうです。
玄武星は、賊害、賊が窮う、盗難、策略を暗示しますが、果たして…?? いずれにせよ玄武星は、亡失、隠し事、離別などの凶害を暗示。またものの本によると、玄武星と辰との組み合わせも胎産を暗示するそうです。四課は六合星で、戌との組み合わせは不和や憂いを暗示。三課と四課の十二支関係にも矛盾があります。辰と戌は、主に天羅地網と呼ばれるものですが、ここでこれを取り上げるのは過言かもしれません。三課と初伝、末伝の十二支関係は剋ですが、一課と三課の十二支関係は生で、悪くはありません。
いずれにせよ、返吟課でありますから、陰に陽に、虚に実に、明に暗にと色々なことが冲散してしまった感じで、身も心も一致感がなくなってしまった感じを受けますね。
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